熟年鰹の"まだまだ泳ぐぞ”

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zoom RSS 技術情報の海外流出は、防げるのだろうか?

<<   作成日時 : 2014/03/17 12:22   >>

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東芝の技術情報が、元サンディスクの社員によって、SKハイニックスに流出していたというニュースがあり、それに関して、国益に反するので、罰則を重くしろとか、技術者をもっと厚遇しろとかって意見がテレビやら紙面で流れていた。
今回の件は、メモリ媒体(いかにもサンディスク?)での持ち出しなので、これは明らかに犯罪であり、罰も与えやすい。 しかし、もし、頭の中だけでの流出ならどうだろうか?
よく言われるように、昨今のリストラ騒ぎで、電機業界での早期退職者数は、かなりの人数に上っている。会社としては、優秀な人間には残ってもらって、”そうでもない人”には、辞めてほしいのが本音だが、実態は、全く異なる。理由は明らかで、優秀な人は、再就職が容易で、”そうでもない人”は、簡単には見つからない。 よって、手を上げるのは優秀な人ということになる。 会社としては、区別してはいけないので(指名解雇はできないので)、止めようがない。 また、競争会社も、こういう機会を捉えて、魅力的な給与報酬で、誘いをかける。 これを国益に反するので、誘いに乗ってはいけないなんて、言える訳が無い(報酬カットで、既に、生活水準をギリギリまで下げている人も多い)。 特に、自らは、それほど苦しんでいない評論家、タレント連中が口にすべき言葉でもない。
もし、本当に、それが国益に反するというのであれば、国がそこは補助して受け皿を設けるべきであろう。次世代技術開発センターとか。。 企業努力で頑張れというのであれば、どうしても、選択と集中となるわけで、短期間で儲かる方を選ぶことになり、長期的には、役に立つと分かっていても、切らざるを得ない(それを国の機構が後押ししたりしている逆の構造を見たこともあるが)。 特に、半導体関係などは、ボロボロで、私の知り合いのFB仲間でも、リストラの度に嘆く声がよく見受けられた。各個人は、できれば”国産”で続けたいのに、そうは行かないという現状をよく知ってほしい。
技術流出に話を戻すと、問題は、こういう経緯で他の会社に採用された優秀な人材に求められるものが、彼らが持っている能力+ノウハウだということである。 つまり、採用した会社の製品に、元の会社で蓄積したノウハウを入れることが短期的に求められてしまう。 その場合に、どこまで使うか、どこまで隠すかというのは、NDAとかでカバーできる物ではないと思う。 最終的なノウハウを使うなと言われても、もう一度、考え直した結果、同じ結論(もしくはベターな物)にたどり着く可能性は高いと思われるので、結局は、その技術が使われてしまうことになる。 そうでないと、採用した方も、高給を出してる意味が無い。 
なので、流出を防ぐ為には、徹底的な特許化とかのIP戦略しかないと思う。 特許化しておけば、それを無断で使うこと自体が、違反となるわけなので、物で持ち出そうが、頭で持ち出そうが同じことになる。 技術者(頭脳)を確保しておくのが、ベストであるが、今の業界環境で確保できない以上は、きちんとした特許戦略でのカバーがますます重要になる。 
電機業界では、昔より、研究所への投資が減っているようなことをよく聞くが、今の時代背景を考えて、再考してもらいたいものだと思う。 この前、発表された国際特許の件数では、2位、3位は、中国メーカであった。 彼らの内部での技術者の入れ替わりの多さは、日本の比ではないが、こうやって、会社として蓄積していけば、どのような事態になっても、対応できるのではないかと思う。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
今回の件は犯罪であり厳しく取り締まるべきです。以前私は自分のブログに犯罪の罰金を100倍にすべきだと書きましたがそれくらいの措置が必要だと思います。
事業が傾いてきた時のノウハウ流出については仕方のない面が大きいと思います。半導体産業が全滅すると困るから国が人材の受け皿を用意するなどという考え方には反対です。事業が良くない会社はまず改善のために大ナタを振るうべきだと思います。事業の状況が悪いのに研究投資だけは続けるというのは、研究で枯れる見通しがある時にだけ行うべきだと思います。
ダメな企業は早く退出してもらって新しい企業を育てるべきだと思っています。人材面で言うと、人材の流動化を社会としてもっと進めるべきだと思います。日本では競合会社に人材が移動することは殆どありませんが、アメリカではAppleからGoogleに人が移ったりします。こういう仕組みを整えて競争を激化させ、新陳代謝を早めることが日本では必要だと思います。
ウィトラ
2014/03/18 10:05
ウィトラさん。 コメントありがとうございます。
おおよそ、意見は合っていると思います。 今回の件は、明らかに犯罪ですので、厳罰です。 頭脳流出に関しては、傾いた企業が大鉈をふるい、その結果、ノウハウが外に出ざるを得ないというのも意見があっていると思います。 ただ、今は、業界の規模として、競争会社に移籍しても出てくる技術者を受け入れられるとは思えません(実際、今は、こういう移籍はかなりあります)。 スタートアップのようなところは、多くの人員を受け入れることもできません。 国が受け皿を!と書いたのは、もし、それが国益に反すると考え、国がそれを守らなければいけないと思うのなら、こういうスタートアップのサポートも含めてやらねばならぬと思います(ばらまきではダメで、かなりのまとまった投資が必要です)。 メディアの論調で、やたら国益だのなんだのっていう言葉があったので、そんなこと言われても、個々の企業じゃできないよっていうつもりで書きました。 もし、それが国益とは関係ないというのであれば、受け皿もいらないし、逆に技術流出云々ということは言わずに、技術者の輸出(外で働くこと)を支援してほしいものだと思っています。 最後に物作りへの執着と書いたのは、私個人としては、国益なんじゃないかなという独り言です。
熟年鰹
2014/03/18 16:26

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