熟年鰹の"まだまだ泳ぐぞ”

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zoom RSS ANT社解散で思うこと

<<   作成日時 : 2014/02/28 11:14   >>

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昨日来、私のFBのTLで、モバイル通信用の半導体を開発していたANT社の解散に関するコメントがかなり流れている。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1402/28/news060.html
http://sp.m.reuters.co.jp/news/newsBodyPI.php?url=http%3A%2F%2Fjp.reuters.com%2Farticle%2FtopNews%2FidJPTYEA1Q00D20140227%3FfeedType%3DRSS&feedName=topNews
元をたどれば、3Gの頃、オペレータが提供していた、FOMA用の(いわゆる)プロトコルスタックを、独自で開発して、海外にも自由に持って行けるようにという目的もあって、ベースバンドチップも含めた形で当時のトップメーカの組み合わせで始めた物が資金不足もあって、オペレータに協業をもちかけ、それがさらに進んでオール日本体制でのLTEの開発まで継続されたものと理解している。(私も当初の開発には、リーダとして参画していた)
その間、組み合わせが色々変わり、外資系を入れようとしては、うまく行かず、日本メーカ間でも、誰の資産をどこに使うかで一悶着とか、かなりの遠回りをした結果、こういう結論になってしまったようだ。
ここで明確になったのは、やっぱり、同床異夢のメーカ協業はうまく行かないということと、通信プラットフォームというとてつもなく開発費のかかる案件は、片手間ではできないということだと思う。
同床異夢は、どこでもあることとして、モバイル通信プラットフォームには、それ自体でかなり難しい問題があった。
欧州で始まり、世界に広がって、今後もまだまだ残るであろう2G(GSM)の世界のサポートが必須であり、先進国では当たり前になりつつあるLTEにまだまだ届かない国では(インフラの設備投資が必須)、既存の3G網でなんとか増加するトラフィックをさばく(HSPA+と呼ばれる)技術が必須となっている。
そのため、一つのプラットフォームで、これらすべてをサポートし、かつ、それらの技術の間でのハンドオーバー(2G−3G−LTE)が必要なので、組み合わせが極めて多くなり、評価だけでも、かなりの投資となる。 特に、2Gは、日本に元々なかった技術なので、必ず輸入資産を使うことになり、評価も日本では行えないので、海外で実施することとなる。
一方で、携帯メーカは、それまで使っていたプラットフォームを入れ替えるというのは、大きな判断なので、製品の習熟を待ってから考えるというのが普通であり、専業メーカでは、利益が出るまでにはかなりの年月がかかるので(Qualcomm社でさえ、利益が出るまでは、かなりかかったはず)、投資家なり、国なりからの辛抱強い支援がないとうまくいかない世界である。
ならば、ある程度、他で利益が出ている会社ならどうかという話であるが、本業の携帯がそれほど利益を生んでいないメーカが維持して行くのは、始めから無理があるのではないかと予想していていたので、そういう意味では”やはり”という感想である。 売り上げのほとんど上がらない部門に、年間数百億の開発費をかけていくということは、よほどのビジネスプランがないとできないし、年間の数字をいかに黒字にするかということで四苦八苦している日本の電機会社が対応できるはずもない。
その結果、ルネサスモバイルも閉鎖を余儀なくされ、ANTも解散となり、ついに、日本にこの技術を開発するところはなくなってしまった。 折角、優秀なエンジニア達がいるにも関わらず、彼らは、全く別な仕事をせざるを得ない。 うまく行けば、海外のメーカに採用されるかもしれないが。。(ルネサスの資産は、ブロードコム社が買ったし、台湾のベンダー、中国のベンダーの中には、まだまだここに投資しているところがある。)
このことは、人的資産も含めて、日本にとって、大きな損失であると思うのは、私とか、関係者だけなのだろうか?
Cool Japanとかで、アニメだなんだと踊っているのもいいが、こういう足下の技術にも、注目して欲しいとつくづく思う。 通信技術は、国のインフラの重要な基盤の一つではないのだろうか。

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